第4回 聞き取り調査 2002年9月27日(金)松本ロケ支援係 小笠原さん
1、
設立の経緯
2001年の6月議会のなかで一般質問で「FCについてどう考えているか」という議題が出る。その答弁において有賀市長が設立することを発表。
2001年8月8日、全国FC連絡協議会加盟
10月1日、スタート時、小笠原係長と嘱託職員の2名で行なう。2002年4月1日職員増員(高山さん)
ロケ支援係・・・分かりやすい名前でということで部長会にて決定
予算平成13年度 303万円 (ロケパンフ制作費)平成14年度 711万円 (車両購入費含む)
もともと観光温泉課内で取材の手伝いをする係りの人がいた。エキストラの用意、ロケハンの手伝いなど(白線流しなど)
観光課のようなものは松本市役所が出来た当時からある。
松本ロケ支援係が出来て大きく変わったのは誘致を行なうようになったことと、支援内容(警察署、市役所などの提出書類の代筆、宿舎の紹介)が厚くなったこと。
誘致について
今年になって、2、3度あいさつ回り 製作会社やテレビ局 3名で行く。
具体的な協力内容
湯の町コンサルタント
期間20日間程度
宿舎探し少し古びた感じの宿を希望、その代わり宿代を下げる40人くらいのスタッフ
なぜ2000年になってFCが増えたのか
国土交通省が全国の自治体にFCというものを作らないかと呼びかけた。その原因は大阪のブラックレイン撮影のときの手際の悪さによる日本からの海外映画離れ。韓国の成功例もあるか?
当初呼びかけに応じた10程度の団体が研究会を発足。のちに全国FC連絡協議会となって
活動が続く。
まちづくりとしてのFC
都市の町並みを残そうという話はある。しかし、ロケに使うとして重要文化財として一つ残すのではない。町並みを残すということになると賛否が分かれる。住民の多くがそれを望むならば可能だが、撮影のためだけに残そうということになるといつ使われるかも分からない町並みを残し続けるのは難しい。
そもそもFCによってまちづくりをというのは発想が古い。高山市はFC以前に町並みを残すことに力を入れていた。
その流れで行政がやる意味とは
一番は、地域が映画やテレビなどの映像を通じて紹介されることによる観光客の増加
ロケ関連産業や映像関連産業の興隆は無理だろう
作品の選別はしないのか
(イメージの悪いものは)すべて切れという意見もある。しかしそれをやっていたら作品はこなくなる。イメージの悪い作品ばかりがくるだけではないので作品の選別をするよりもつながりを大切にしたい。
多くのFCができると食い合いにならないか
おそらくなるだろう。しかし、FCは独自性を持っている。例えば松本市の場合、東京から近い、山の景色は豊富、海に関する説明はないなど。食い合いになるかもしれないが松本市として作品にお金を出してきてもらっているわけではないので。あとはFCの対応しだい、住民の協力、市役所内の協力程度は高い。例えば市の施設を申請前に使わせてもらえる。市長がやる気あり。
今後の課題
国際的な映画の誘致